【熊本市立健軍小学校】ケヤキを伐採
皆さん、こんにちは!
山猿スタッフ、田嶋です(^.^)
熊本市立健軍小学校にて、
ケヤキ、サクラ、ムクノキ、カシノキが倒木のおそれがあり危険との事で
特殊伐採のご依頼があり、その一連の作業をご紹介します。
校内の樹木マップ 健軍小学校は樹木がとても大切にされているようです。
樹高約20m 枝張り約13m
校門から入ると圧倒的な存在感を放つケヤキ。
作業計画をいくらしっかり整えていても、伐採作業は予期せず枯れ枝が落下してしまったり、
万が一という事もあり安全面を考え、学校がお休みの土曜日、日曜日に作業を行いました。
ケヤキの根元には《サルノコシカケ》
【サルノコシカケとは?】
剪定後の切り口や傷等から侵入し、内部から腐らせてしまうキノコの一種(木材腐朽菌)で、
おさるさんが腰掛ける椅子のような形をしている所から
サルノコシカケという名前になったそうです。
このきのこが、樹木に生えていたら要注意!
学校はお休み・・・にも関わらず
校長先生、教頭先生をはじめとする職員の方々がこの伐採作業にお立会いくださり、
着手前には安全祈願の儀、完了後には「今まで長い間ありがとうございました。」と、感謝のことばをこのケヤキにかけて下さいました。
天命をうけ、
最期を多くの人に見守られながら迎えたケヤキは本当に幸せだったと思います。
構造物(校舎)とケヤキの最短距離は3mほどしかありません。
吊った幹が振れないよう、クレーンオペレーターとクライマー(木に登って伐採を行う作業員)で、
重心や重量を確認し合いながら、慎重に切り下ろしていきます。
『木の中は腐っているかもしれないが、子供たちに何らかの形で残してあげたい。とにかく、月曜日になったら見せてあげたい。工作の授業で使えないだろうか?』
と、校長先生よりご相談を頂きました。
ご要望にお応えし、
直径20㎝程の枝は工作用として、幹の部分はその場に残すことになりました(^^♪
1cmでも無駄にならないように根本周辺の土を少し掘り下げ、
顔を地面にこすりつけながら
極力、地面際で伐採を致しました。
(根元周辺は泥や石が付着・混入していることが多く、チェンソーが傷むため普通嫌がるものです)
地面から長さ4mで切った幹は、重さ3t 末口70㎝ 株元100㎝。
実に立派なけや木でした。
シンボルツリーであるケヤキを伐採する様子を初めは不安そうに見てらした先生方ですが、
「神業をみせていただきました!感動です!」
「切った瞬間、切ったのに5㎝とブレないなんてスゴイ! あまりにもブレないので、え?切れたの・・・?つながったまま??と思いました。」
「横たわるとさらに存在感が増しますね。ここまで大きかったと驚きです。子供たちもビックリするでしょうね。ありがとうございます!!」
と、感嘆のお声をいただきました(^^♪
残して展示しておくケヤキの幹は、
子供たちが登ったりゆすったりしても転がったりしないように固定し設置完了。
ケヤキの大きさにびっくりする子供たちの姿が思い浮かびます(#^.^#)
『こんなに大きな空洞があっても頑張って生き続けていたんだね。今まで子供たちを見守ってくれて本当にありがとう。』
校長先生は、
切り株に、その一部だった太めの枝と、サルノコシカケを置いて
静かに手を合わせておられました。
健軍神社より頂いた塩と米で改めてお清めを行い、けやきの伐採工事を完了しました。
次に椋木(ムクノキ)、桜、樫(カシ)の木の伐採です。
こちらも樹木の損傷、痛みがひどく、倒木のおそれがあるため、伐採を行う事に…
(腐朽が進んだサクラ)
(立ち枯れしてしまったカシの木)
(幹に大きな亀裂の入ったムクノキ)
周囲の安全を確認後、
予期せぬ方向に倒れてしまわないようにロープでけん引しながら伐倒します。
『手際の良さ、さすがプロですね~。特にケヤキを伐採していくときは凄かった。』
皆さまより絶賛して頂き、
健軍小学校でのすべての作業を無事に終える事が出来ました。(^-^)
山猿ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
『枯れた木が倒れてしまって困っている』
『立ったまま枯れている木があるので伐採してほしい』
『枯れ枝が引っ掛かっているので取り除いて欲しい』
弊社ではどんな状況、どんな樹木でも対応致しますので、お気軽にご相談下さい。
電話番号 096‐223‐5069
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!
コメント ( 2 )
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「山猿」様
たまたま、ネットサーフィンしていましたら、懐かしい記事に遭遇しましたので、コメントしました。
今から30年ほど前、健軍小学校の校長で、環境整備に努力したことを思い出しました。
当時も台風で倒れた直径80㌢にもなる健軍神社参道の御神木としても親しまれた杉を製材し、長椅子を作って、図書室や廊下に置いて子どもたちが愛用しました。
今回の「エノキ」も学校のシンボルツリーとして親しまれ、秋にはきれいな落葉を6年生が掃き集めて腐葉土を作ったりしてました。
子どもたちが工作にも使ったとのこと、嬉しいですネ。
安全に作業して頂いたお気持ちに感謝しております。
山猿スタッフ田嶋です!
伐採後、横たわった木をみて子供たちはどんな反応をしてくれるだろうか?
と当時切り終わったときに考えていたことを思い出しました(^^♪
これからも安全に作業を行えるよう日々精進いたします。
コメントありがとうございました!